弊社は、創業100年余り製材業を始め、もっぱら東京の深川、宇都宮市、水戸市、福島市に建築材料を納め、現在では発泡スチロールですが、当時は魚箱の部材を千葉県銚子市あるいは茨城県那珂港市に納めていました。杉の皮を長さ約75㎝剥いで屋根の下地材として使われていたため、その販売をしていました。また、一般の薪の販売や製材で出てくるオガ粉を固めて薪にするオガライトの生産・販売をしていました。また一方で、多量の木材を生産していたため、小学校や中学校の木造建築の資材の販売をしていた傍らで、弊社に建築を依頼すれば資材費用が大幅にコストダウンできるだろうとお考えになる方々から依頼された住宅の請負工事をしていました。昭和60年頃には、アメリカと日本との貿易摩擦が生じ、アメリカから大量の木材を買うようにという圧力があり、その解消法として、アメリカのログハウスを日本に輸入するという国からの方針があり、また日本人の別荘をログハウスで建てたいという希望も相まって、ログハウスの需要が急激に増えました。弊社は輸入ではなく、栃木県の八溝山系には直径300~500㎜の丸太が大量にあるため、弊社としては国産材をログハウスに使えないかと考えました。そのため、国産材でのログハウス工事を継続しています。